nats-LOG

オペラ、クラシック、旅、ファッション、ラグビー、時々ジャニネタと好きなことを気ままに書いてます。

ワルキューレ MET2011

週末に見たオペラは、METで2011年に上演されたワルキューレ

ヨナス・カウフマンがジークムントということで、るんるんしながらライブビューイングに行ったのも、数年前なのか…

 

ワーグナー好き(ワグネリアンではない…と信じてる)、かつヨナスのジークムントなんて、DVDを買わないわけない!と買ったはいいものの、全く見ていなかったので、開封してみた。

ほら、ワーグナーって、さぁ聴くぞ!と気合を入れないと、全幕見れないじゃない?

 

さて、そんなで見て思ったこと。

やはりMETのワーグナーは違う。

何だろう、音は強いけれども、明るいんだよなー。

歌手陣とオケが分離してしまうところがあり、なんだか納得いかずだった。

ルパージュの演出もセットも衣装もすごく洒落込んでて楽しいのに、音が私の好きなワーグナーではないのよね。

ヨナスの暗めの声も、このオケとは合わない気がする。

 

演奏が悪い訳ではなく、こればかりは元々持っているオケの音色なわけで…まぁ仕方ない。

ただ、ヘビーなワーグナーもMETにかかれば、エンターテイメント性の高い、楽しい作品(ヨーロッパのオペラハウスと比較して)となる。

その一因が、このオケの音色なのかもしれない。

 

まぁ、この上演で1番のツボは、なんと言ってもステファニー・ブライズのフリッカ!!

あの存在感半端ない。歌も演技も恐妻すぎる。

あんな奥様だったら、ヴォータンじゃなくても完敗ですよ…

 

音色がうんたら言ってるが、やっぱり出来としては素晴らしい。

 

2011年からのリングは結局、DVDでワルキューレしか購入してないけれど、他も買おうかな。

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スラブ叙事詩が東京に来た!!

国立新美術館ミュシャ展が開催されている。

なんと言っても目玉はスラブ叙事詩

まさかこの作品を日本で見れるとは…

しかも20作品全てを見れるなんて、この時代に生きてて良かった。

ミュシャ展

 

昨年、プラハを訪れた時に見たかったのだが、時間がなくて諦めたので、本当に嬉しい。

絵画はそこまで興味がないのだが、やはり印刷された本では、色彩の美しさは表せない。

ミュシャの絵画は特にそう感じる。

そしてこの圧倒的な存在感。

これも本物でないと体感できない。

 

あまりの大作にお口が開きっぱなしだった。

初めは絵を先入観持たずに見て、やはり知識が必要だとオーディオガイドを借りて、2ラウンド。

 

混んではいたけれど、一瞬空く瞬間があるので、じっくりその時を待ち、真ん中の良いポジションをキープ。

そんななので、スラブ叙事詩のみで2時間かかった。

 

ミュシャの訴える平和が絵を通して伝わってきた。

戦いの後でも誇らしげな勝者の姿なんて、ミュシャの絵にはないのだ。

 

そしてこの大作の集大成であるスラブ民族の賛歌。

この絵の前では鳥肌が立ち、絵からすごいエネルギーを感じた。

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ミュシャの描くモスクワも素敵だった。

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スラブ叙事詩は大きいので、混雑していても見やすかったが、他の作品は行列。

よって、根性のない私は列の間からちらほら覗く程度できちんと見れずだった。

 

個人的にはトスカのポスターがお気に入り。

ポストカードが出ていなくて残念。

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ネットから拾ってきたー。

 

素敵な絵を見て、優雅な雨の週末。

 

待ちに待ったヨナス・カウフマンのひとり大地の歌

本日4/7リリースのヨナス・カウフマン大地の歌

ひとりで全楽章歌うという試み。

 

楽しみに待っていて、0:00と共にダウンロードしてした。

定額制で聞き放題は、私の様に気分によってコロコロ聴く曲を変える人には有難いサービスだ。

夜中だろうと、通勤中だろうと、どこにいてもネットさえ繋がっていれば、聴きたいと思った音楽に、かなりの確率で辿り着ける。

音質が…とかあるかもしれないが、大した音響設備もない我が家には、大きな問題はない。

 

それで、待ちに待ったカウフマンの大地の歌、早速聴いてみてる。

カウフマンの声はマーラーに似合う。

私がこうあって欲しいと思うマーラーの声質があるのだが、大地の歌に関しては、陰りがあり、重い声、そしてパワーのある声で聴きたい。

テノールパートは音が細かく動く箇所もあるので、重すぎても締まらない。

でも軽いと説得力に欠ける。

大地の歌は、あくまでも声は語りを担当する楽器の一部であり、オケは決して伴奏ではないのだ。

だからオケの一部でオケと溶け込んで欲しい。

淡々と歌うのもたまにはいいけれど、やはり言葉をきちんと活かして欲しい。

だから美しいドイツ語は必須。

ドイツ語の響きも音楽の一部だから。

 

そんな私の理想を満たしてくれるのが、ヨナス・カウフマンの声なのだ。

しかも、オケはウィーンフィル

マーラーの美しい響きが最大に引き出されるはず!

 

アルト(バリトン)パートをどのように歌うのか、最終楽章から聴きたいところだが、ここはぐっと我慢。

 

冒頭から、やっぱり素敵。

 

じっくり聴きこもう!

 

 

マーラー:大地の歌

マーラー:大地の歌

 

 

 

ゲルギエフのワルキューレを聴くme time

新年度になり、仕事はほんの少しだか落ち着いたけれど、相変わらず帰宅は早くない。

帰宅してから本を読んだりテレビを見たりする余力もなく、シャワーを浴びて、ある程度寝る支度を整え、お茶を淹れて、チョコレートを一欠片食べながら音楽鑑賞。

 

先日、後輩からいただいた大好きなDEMELのチョコレートがお供。

https://www.instagram.com/p/BSY2QopDMTb/

8ヶ月お世話した後輩とのバディ解散。そのお礼ということで、大好きなDEMELのチョコをもらったー!1人でもどんどん仕事をして、成長して欲しいな。

 

このチョコレートのお陰で疲れが和らいでいくのを感じる。

 

そしてもう一つのお供は音楽。

 

今夜はゲルギエフ×マイリンスキーのワルキューレ

ヨナス・カウフマンのジークムントが聴きたいと思って。

 

ワーグナーは出来ればドイツのオケで聴きたい。

あのどっしりとした重みある音が、ワーグナーの音符にはぴったりだからだ。

アメリカ系のオケの爆音とも異なるドイツならではのサウンド。

ウィーンも素敵だけど、美しすぎて…

 

ということで、まともに聴いてなかったこのCD(っていうか電子だけど)。

ロシアのオケは以前は大好きだったけれど、そのうちドイツ系を好むようになったので、久しぶりにまともにドイツ音楽をロシアオケで聴いてる。

 

結果、悪くない!

まず響きが美しい。

特に低音のチェロやコントラバスの音ひとつひとつがクリアなのに、響きを持ってる。

少し軽めだし、ゲルギエフの音楽作りも際立って感動ではないんだけど、歌手陣の声と上手く溶け合ってる。

 

そういえば、ロシアオケも上手いんだったとふと思い出したりしながら、明るすぎないけれど聴き心地のよいワルキューレ

 

疲れた日にはギドギドのワルキューレよりもこんなワルキューレが良いかも。

 

そしてゲルギエフはそんなに聞かない(ロシアオペラを除く)けれど、ゲルギエフのドイツ物とか、もう少し幅を広げて聴いてみても面白いかもだ。

 

とこんな風に書いてはいるものの、まだ1幕も聴き終わってません(笑)

 

きっと途中で体力の限界がくることでしょう…

 

Wagner: Die Walküre

Wagner: Die Walküre

 

ワーグナーとマーラー

最近、仕事が恐ろしく忙しい。

年度末ということもあるが、他も色々重なり、もうどうしたもんか…という中、通勤時間(30分程度)と寝る前の少しの時間、音楽を聴いて楽しんでいる。

音楽を聴くことは日常的な非日常時間。

 

タイトルの通り、マイロシアブームは去り、ある意味私としては日常なワーグナーマーラーばかり聴いているんだけど、そんな話をレッスン時に師匠と門下生と会話してたら、ヘビーやね…と言われてしまった。

 

重厚なオーケストレーションが好きなだけなんだけど。

これがワーグナーブルックナーばかり聴いてるだったら、自分の精神状態に不安を感じるけれど、ワーグナーマーラーならすごくロマンチックじゃない?

と思うのは、私だけなのか…

 

まぁ、好きだから仕方ない。

今週はオペラを観るのをお休みして、大地の歌の告別を聴きまくっている。

聴き比べ楽しい!

けれど、ここで書けるほどまだ聴き込んでいない。

久しぶりに今夜はアナリーゼをしたりして、スコアを眺めながら曲を聴いてみてる。

 

3月も末に近づいているというのに、寒い雨の夜は、こんな過ごし方も悪くない。

 

 ここ最近の通勤ミュージック。

ペーター・ホフマンのワーグナーは私の中で基盤となってる。

彼のワーグナーばかり聴いてきたからかもしれないけれど、彼がジークフリートを歌うところが見たかった…

Richard Wagner

Richard Wagner

 

 

 

ベルリンコンツェルトハウスのマラ5

仕事帰りに久しぶりに東京文化へ。

学生時代、よく通った文化だけど、実に久しぶり。

ベルリンコンツェルトハウ管弦楽団の来日公演を聴くために。

 

昨年、ベルリンを訪れた時は、ちょうど良い公演がなく聴くことが出来ず、ホールだけを見てきたんだった。

 

今回、前プロは上原彩子がソロでモーツァルトのピアノコンツェルト。

ピアノコンツェルトはほぼ聞かない。

ましてやモーツァルトのピアノコンツェルトをまともに聴いたことってあったかしら?な状態だった。

上原さんといえば、チャイコフスキーコンクールでの輝かしい成績で有名になった方という認識。

 

柔らかなタッチで始まり、女性らしいピアノと思いきや、緩急つけて勇ましい音も奏でいた。

ホールがキラリとしたピアノの音で包まれる。

オケに寄り添うように演奏していたことが印象的だった。

もちろんソロなので、主張すべきところは主張してくるんだけれども、自分勝手にならない演奏に好感が持てた。

たまにはピアノを聴くのも悪くない。

 

 

メインは楽しみにしていたマーラーの5番。

このオケはどのようなマーラーの音を奏でてくれるのだろう。

 

冒頭、高らかに軽やかに響くトランペットのソロ。

ファンファーレのように軽やかだけれども、しっかり芯のある音に期待は膨らむ。

 

そして弦が鳴り出したときに感じた。

あー、この弦の迫力。

唸るような低音、ぶれない中音、勢いのある高音。

ドイツオケの迫力ある弦は、マーラーに欠かせない。

どんだけ管が迫ってきても負けない弦だった。

管は個人のバラツキが気になった。

 

また、中盤のアンサンブルとピッチの乱れも気になった。

大きくテンポを揺らしていた訳ではないけれど、あの乱れは何だったのだろう。

 

もちろん最後はインバルさんの手腕で見事にまとめてくれてはいたけれど、何だか勿体無い箇所があり、その点が残念だった。

 もう少し緊張感のあるマーラーの方が個人的には好きなので、その点においても好みとは違ったかな。

 

でも、仕事帰りの疲れた心身に響くマーラーは良いもの。

何だかんだ言っても、エネルギーをもらって帰路についた。

 

マラ5に関しては、昨年の都響コスパの良い素晴らしい演奏だったと思う。

 

またすぐにでもマーラーを聴きたい。

マーラー大好き!!

 

2017/3/22

会場:東京文化会館 大ホール
ベルリン・コンツェルトハウ管弦楽

モーツァルト:ピアノ協奏曲第20番ニ短調 K466

マーラー交響曲第5番嬰ハ短調

[指揮]エリアフ・インバル

[独奏]上原彩子

アンドレア・シェニエ バイエルン国立歌劇場2017.03

二日連続、自宅でオペラ鑑賞。

 

バイエルンシュターツが今年も太っ腹にまだ上演されて間もないアンドレア・シェニエを無料配信してくれたので(しかも日本でも見やすい時間!)、PC前で鑑賞。

しかも新演出だよ!!

 

個人的に大好きなヨナス・カウフマン

わーい!カウフマンの最近の姿をたんと堪能できる♡と思いきや、私は気付いてしまった。

 

実はイタリアオペラ、特にヴェリズモがそれほど好きではないんだった。

 

舞台の上下を上手く使ったセットは面白いし、漫画を読んでいるかのようだった。

 

カウフマンの声もよく素敵。

 

しかし、ヴェリズモは…

 

生で見てたら感動できる。

 

しかし、画面を通すとどうしても白けてしまう。

 

そして、私はバリトン好きなので、アンドレアシェニエではジェラール派。

Nemico della patria なんて聴いてて痺れる。

歳を重ねてもっと声が重くなったヨナス様が歌ってくれると嬉しいなと思いつつ、コンサートピースとなってるディーマの声が一番ですが…

 

と話がずれていってしまったが、全体的にまとまっていて良かったと思うし、演出もキチガイではなく、入り込みやすいものだったと思う。

 

どうしよ…このあたりのオペラはまともな感想さえも書けないw

 

次回は7月にターンホイザーを配信してくれるようだ。

これは楽しみすぎる!

 

ウンベルト・ジョルダーノ《アンドレア・シェニエ》(新演出)

演出:フィリップ・シュテルツェル
指揮:オメール・メイア・ヴェルバー
出演:

ヨナス・カウフマン(アンドレア・シェニエ)
アニヤ・ハルテロス(マッダレーナ)
ルカ・サルシ(カルロ・ジェラール)
ジェイナイ・ブリッジズ(ベルシ)
ドリス・ゾッフェル(コワニー伯爵夫人)
エレナ・ジーリョ(マデロン)
アンドレア・ボルギーニ(ルーシェ)

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