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オペラ、クラシック、旅、ファッション、ラグビー、時々ジャニネタと好きなことを気ままに書いてます。

モーツァルト 「フィガロの結婚」 新国立劇場 2017.4.23

ダンボーフィガロを10年ぶり?に見てきた。
以前は驚いた演出にもだいぶ慣れて、というかむしろ楽しく見れるようになった。

モーツァルトなので、オケに対するストレスは少ないだろうと思いながらも、やっぱり微妙…
えっ?そこ?というまさかのところでのミスとか、アマオケでもそこはまとまるよとツッコミどころは満載。
あと、私がこの指揮者と相性が合わないのか、テンポが気持ち良くないんだよなー。
きっと歌い手はここはもっとたっぷり歌いたいだろうな、とか、ここはもっとスピード感もって歌いだろうなとか思いましたもん。
paceな気分に浸れずに流れていてしまった4幕とか勿体無いわ。

歌手陣は、中村恵理さんのスザンナは圧巻。
以前も新国で彼女のスザンナを見てるけど(なんと10年前らしい。まぁびっくり)、声質がだいぶ変わってきて、大人っぽくなってた。
日本人なので、圧倒的な声量なんてもちろん持ち合わせていないけれど、4階までクリアに届く芯のある声。ピアノだろうとなんだろうと、音もクリアで、きちんと言葉も届く。
そして声がやはり美しい。
モーツァルトだからってこともあるだろうけれど、心地よい響き。
演技も利発でチャーミング、でも賢いスザンナで素敵だった。

ケルビーノのヤナ・クルコヴァさん。思春期の可愛さのあるケルビーノで、とにかくキュート。
声も良くて、程よく明るさのあるメゾ。
動きも軽快で、いるいる、こういう男の子!って感じなケルビーノだった。

久しぶりのモーツァルトは美しかった。
モーツァルトの音楽は、やっぱりきらきらしてるなーと思った日曜午後だった。


指 揮:コンスタンティン・トリンクス
演 出:アンドレアス・ホモキ
美 術:フランク・フィリップ・シュレスマン
衣 裳:メヒトヒルト・ザイペル
照 明:フランク・エヴァ
再演演出:三浦安
舞台監督:高橋尚史

キャスト
アルマヴィーヴァ伯爵:ピエトロ・スパニョーリ
伯爵夫人:アガ・ミコライ
フィガロ:アダム・パルカ
スザンナ:中村恵理
ケルビーノ:ヤナ・クルコヴァ
マルチェッリーナ:竹本節子
バルトロ:久保田真澄
バジリオ:小山陽二郎
ドン・クルツィオ:糸賀修平
アントーニオ:晴 雅彦
バルバリーナ:吉原圭子
二人の娘:岩本麻里、小林昌代
合 唱:新国立劇場合唱団
管弦楽東京フィルハーモニー交響楽団