nats-LOG

オペラ、クラシック、旅、ファッション、ラグビー、時々ジャニネタと好きなことを気ままに書いてます。

2017夏のマーラー祭り

7/15ノット×東響の復活、7/20インバル×都響の大地、7/21チョン×東フィルの復活と3連発でマーラーが都内近郊で楽しめる2017年夏。
やろうと思えば、7/16に東響か都響、7/22に東フィルを加えて5連発なんてこともできたが、さすがにやりすぎだったのでここは各オケ1度ずつでチケットを抑えた。
マーラー狂として嬉しすぎる夏だ。
マーラー狂は5回行くのでは。。。)


7/15の東響は正直がっくり。
大好きな藤村さんが歌うというので大変楽しみにしていたのだが、序盤からオケのピッチも合わず、とにかく荒が目立つ。
マーラーなので、完璧を求めるのは色々とつらいが、えっ?ここで?みたいなミスはさすがに控えていただきたい。

ノットの華美になりすぎず、核心に迫るような音づくり(という表現で合っているはわからないけど、私はそう感じる)は、すっきりしていてこの時期のマーラーとしては良いかもしれない。
私はマーラー狂では珍しく(?)ゴテゴテすぎるマーラーを好まない。
だからといって、ノットのマーラーが好きかと言ったらうーんではあるが。。。

どんなに荒があろうと終わりよければすべてよしな雰囲気になるのが復活。
合唱オルガンも入って昇天するかのような美しい音楽でしめくくられるので、本当に復活ってずるい。

 

7/17の都響
日本のオケでマーラーを聞くなら絶対に都響と思うくらい、個人的には都響サウンドのマーラーは好き。だからかなり贔屓目。
そしてシェフがインバルときた。
これは予想とおり、いや予想以上の演奏だった。
すごく真面目な生粋の音楽という感じの大地だった。
ちょっと固めかな?と思う部分もあったが、その分甘美なフレーズの美しさが際立つというか。。。
決して軽くはないけれど重すぎない。内なるエネルギーを持ったオケがさすがだった。
恐らくソリストに合わせて音量は調節しただろうけれど、それでもきちんと熱は伝わってくる。
ewig...ewig...は泣かずに聞けないほど、神聖な響きだった。

 

7/21の東フィル。
何となく感動的になってしまうのは復活だからか。。。しかし、総じて良くない。
特に最終楽章の崩壊は聞いていて辛かった。

迫力の弦18型が活かしきれず、そこが仇になっていたことも否めないと思う。
ところどころ、素晴らしかったのに、個人的に全然満足できなくてちょっと残念だった。
ただし、合唱の入り、Aufersteh'nのところ。
ここだけはこの世のものと思えない美しい響き。
とにかく薄い歌の層。
素晴らしすぎるpppと狂いのないピッチ。
聞こえるか聞こえないかのような入りには感動。
あんな神業、なかなか聞けない。
なんか全てが良くなってしまうほどの素晴らしい合唱だった。
ここを聞けただけでも、この演奏会は正解だったかも。

 

そんなこんなで駆け足感想。
マーラーに浸かる夏、いいですね。