プーシキンとロシア音楽
最近、ロシア歌曲をよく聴いている。
基本的にドイツもの大好き!ドイツもの万歳なのですが、楽器をやっていた頃はロシア音楽が大好きだったなと思い出し、ロシア歌曲を聴き始めた。
お稽古で習う曲は基本的にドイツ語。
イタリアでなく、ドイツを好むのは、歌主体ではなく、歌が音楽の一部だから。
楽器がルーツの私は、歌が主役よりも、歌が音楽の一部として存在している方が気持ち良く歌える。
そして華やかなイタリアオペラや歌曲よりも、ちょっと陰があり、重い音の重なりのあるドイツ音楽が好きなのである。
ロシアも独特な音の重なりが堪らないんだけど、今までロシア歌曲を聴かなかったのは、自分で歌うことがないから。
もちろん有名どころのオペラは抑えてはいたけれど、一生聴くだけなんだろうなと思っていた。
大きな理由は言葉なんだけど。
しかし、ちょっとドイツ語と違う響きの歌が聴きたいなと思って、ロシア歌曲ってどうだろう?と思い、聴いてみると何とも魅力的。
もともとロシア音楽は好き。
言語が分からないという壁はあるものの、ロシア語の響きって本当に心地よく、ドイツ語よりも響きが好き。
また、特にプーシキンの詩が素敵。
言葉の響きが音楽を邪魔せず、東の香りのする音楽になんともマッチしていて、とにかく理論じゃ語れない、本能で好き!!と思えるプーシキンの詩とロシア音楽。
いつか歌いたい!
とスコアを見たけど、もう暗号にしか見えません…
でも歌いたい。
先日、お稽古の時に、師匠にロシア歌曲歌いたい!と突拍子もないことを伝えたら、師匠も生涯3曲しか歌ったことがないとのこと。
でも昔の楽譜を掘り起こして下さり、昨日のレッスンでお借りしてきた。
プーシキンの詩ではないけれど、チャレンジしたい。
当面の課題は、ロシア語を読む能力をつけること。
暗号解読だと思い、頑張ってロシア語に慣れようと思う。
話せるようになろうなんて思わない。
歌えるように、まずは読むことが大きな目標だ。
最近、ヘビロテな1枚。
大好きなバリトン、ディミトリ・ホロストフスキーのロシア歌曲集。
音楽も詩も素敵すぎる。
もちろんDimaのお声も。
癒されるし、刺激される。素敵!